『MIRRORS』(1989)は、スタジオWINGがCD-ROM初対応作品として新機軸で送り出した、ヨーロッパが舞台のオカルトホラー・アドベンチャーゲーム。
同社の音楽を一手に担ってきた武田昌治+宗野晴彦コンビにとって、本作は『白と黒の伝説 アスカ編』以来久々のフルオーディオ作品であり、なみなみならぬ意欲が注がれている。サウンドトラックとしての完成度は、数あるWING作品のなかでも群を抜いているといえるだろう。ファンならずとも必聴の一作だ。
ゲーム中に登場するバンド「エレノ・ビジョン」は、イギリスの人気グループであるデペッシュ・モードをモデルにしたものであり、サウンドトラックの制作コンセプトもまた「もしもデペッシュ・モードがホラー映画のサントラを作ったら?」というものだったという。武田昌治&宗野晴彦コンビにとって、いかにデペッシュ・モードの影響が大きかったか伺えるエピソードだが、結果として生み出された楽曲たちは、単なるユーロ・ダンス/シンセポップの模倣に終わっていない。お洒落に洗練されてはいるが、そこにあるのはまがうことなきWING流の音響派サウンドである。
* 各楽曲ファイルは『WINGゲーム音楽大全集』収録のものと同内容です。通常のEGG MUSIC商品より若干ビットレートが低くなっておりますが、そのぶんお求めやすい価格でご提供いたしております。